外壁塗料の秘密を知る|読了時間1分

促進耐候性試験とは

外壁塗装で最も重要なのは、「どのくらい長く性能を保てるか」という耐久性です。見た目がきれいでも、数年で色あせや劣化が進んでしまっては意味がありません。そこで塗料の性能を客観的に評価するために行われるのが促進耐候性試験です。

促進耐候性試験とは、屋外で実際に受ける紫外線・雨・熱・湿度・乾燥といった環境条件を人工的に再現し、さらに“加速”させて塗膜の劣化を短期間で確認する試験です。実際の自然環境では年単位で起こる劣化を、試験機の中で集中的に再現することで、塗料の耐候性や寿命の目安を評価します。

代表的な試験方法が、キセノンランプ式促進耐候性試験です。キセノンランプは太陽光に非常に近い波長を持ち、紫外線・可視光・赤外線を再現できます。この光を塗膜に長時間照射しながら、散水や湿度、温度変化を繰り返すことで、実際の屋外環境に近い劣化状態を作り出します。

試験では、色あせ(変退色)、艶引け、チョーキング、ひび割れ、塗膜の付着力低下などを数値や目視で評価します。特に重要なのが光沢保持率です。塗装直後の艶を100%とし、試験後にどれだけ残っているかを測定することで、塗膜の劣化具合を客観的に判断できます。

促進耐候性試験は「短時間」と言われますが、実際は非常に長期間行われます。たとえば5,000時間~10,000時間の試験では、1年以上かけて連続運転されることも珍しくありません。その間、紫外線照射と散水を何千回も繰り返し、過酷な環境を再現します。

一般的にシリコン塗料は実使用で約12~15年相当、フッ素塗料や無機塗料はそれ以上の耐候性があるとされていますが、これらの根拠の一つが促進耐候性試験のデータです。メーカーごとの試験結果を比較することで、「高い塗料」「安い塗料」ではなく、実際に劣化しにくい塗料かどうかを判断する材料になります。

ただし、試験結果はあくまで一定条件下での比較データです。実際の耐久年数は、立地環境、紫外線量、海風、施工方法、下地処理の品質などによって変わります。どれだけ優れた塗料でも、施工が悪ければ性能は発揮できません。

だからこそ重要なのが、塗料のエビデンス+施工技術です。促進耐候性試験で裏付けされた塗料を、正しい下地処理と施工管理で仕上げることで、はじめて塗料本来の性能が発揮されます。

SAITOでは、価格やカタログ表記だけで塗料を選ぶのではなく、促進耐候性試験などの客観的データを確認し、実際の現場経験と照らし合わせてご提案しています。長く住まいを守るために、「何を塗るか」だけでなく「なぜその塗料なのか」を分かりやすくお伝えすることを大切にしています。

外壁塗装は、人生で何度も行う工事ではありません。だからこそ、感覚や営業トークではなく、試験データに基づいた根拠ある塗料選びが、後悔しない塗装工事につながります。

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